2026年7月28日午後4時27分ごろ、熊本県熊本地方を震源とする強い地震が発生しました。
気象庁の速報値によると、震源の深さは約10キロ、地震の規模はマグニチュード7.1で、
最大震度7を観測しています。
建物の損傷や火災、土砂災害などへの警戒が続く一方、もう一つ注意しなければならないの
が、避難生活中の「熱中症」です。
真夏の避難所や車内、停電した自宅では、冷房設備を十分に使用できない可能性があり
ます。地震への備えとともに、水分補給や身体冷却などの暑さ対策も欠かせません。
この記事では、猛暑の中で避難生活を送る際の熱中症対策と、症状が出た場合の応急処置
について分かりやすくまとめます。
熊本県では厳しい暑さが続く見込み
今回の地震では、建物の倒壊や土砂災害への警戒が必要です。
大きな揺れで傷んだ建物や、崖・斜面などの危険な場所には近づかないようにしてくだ
さい。地震によって地盤が緩んでいる地域では、少しの雨でも土砂災害が発生しやすくな
る可能性があります。気象庁は、一部地域で土砂災害に関する警報基準を暫定的に引き下
げて運用しています。
さらに、熊本県では地震発生後も厳しい暑さが続くと予想されています。
掲載時点の週間予報では、8月2日と3日に最高気温が39度になるとの見通しも示されて
いました。日中だけでなく、夜間も気温が下がりにくい熱帯夜となれば、体力を回復で
きないまま翌日を迎える恐れがあります。
気温や熱中症警戒アラートは変わることがあるため、気象庁や環境省、自治体が発表する
最新情報を確認してください。
避難生活で熱中症になりやすい理由
地震後の避難生活では、普段より熱中症の危険が高まります。
避難所に多くの人が集まると室温が上がりやすく、停電によってエアコンや扇風機が使
えないこともあります。
また、水やトイレの心配から水分摂取を控えたり、片付けや物資運搬に夢中になって休憩
を忘れたりすることもあります。
特に注意が必要なのは、次のような人です。
・高齢者
・乳幼児や子ども
・障害のある人
・持病のある人
・妊娠中の人
・体調不良や睡眠不足の人
・屋外で救助や片付けを行う人
本人が体調の変化に気づけない場合もあるため、周囲の人がこまめに声をかけること
が大切です。
避難中に実践したい熱中症対策
1.のどが渇く前に水分を取る
熱中症予防では、のどの渇きを感じる前に、少しずつ水分を取ることが重要です。
大量に一気飲みするのではなく、時間を決めてこまめに飲みましょう。大量に汗をかい
た場合は、水だけでなく塩分も補える飲料や食品を活用します。
ただし、心臓や腎臓などの病気で医師から水分や塩分を制限されている人は、医師の指
示を優先してください。
2.できるだけ涼しい場所へ移動する
エアコンが使用できる場合は、無理に我慢せず積極的に使いましょう。
自宅のエアコンが停電や故障で使えず、復旧の見通しが立たない場合は、冷房設備が
稼働している避難所や公共施設への移動を検討してください。
移動する際は、倒壊した建物やブロック塀、切れた電線、崩れやすい斜面などに十分
注意しましょう。
3.帽子や日傘、涼しい服装を活用する
屋外を移動するときは、帽子や日傘で直射日光を避けます。
服装は、風通しがよく、汗を吸いやすいものを選びましょう。黒色など熱を吸収しや
すい服は避け、できるだけ明るい色の衣服を選ぶのも一つの方法です。
片付け作業をするときも、連続して作業せず、日陰や涼しい場所で定期的に休憩して
ください。
エアコンが使えないときの身体冷却
停電などでエアコンが使えない場合は、水や風を利用して身体を冷やします。
水道が使える場合は、水浴びやシャワーで身体の熱を下げましょう。
水浴びが難しい場合は、ぬれたタオルを首や腕、脚などに当て、うちわや扇風機で風を
送ります。水分が蒸発するときに身体の熱を奪うため、体温を下げる効果が期待できます。
冷たいペットボトルや保冷剤がある場合は、タオルに包んで身体に当てます。冷たいもの
を直接長時間当てると、皮膚を傷める可能性があるため注意してください。
身体のどこを冷やせばよい?
熱中症が疑われる場合は、身体の表面近くに太い血管が通っている部分を冷やすと効
果的です。
主に冷やしたい場所は、次の3カ所です。
・首の周り
・わきの下
・脚の付け根
衣服を緩め、保冷剤や氷、冷たいペットボトルなどをタオルで包んで当てます。厚生労
働省も、首の周り、わきの下、脚の付け根などを冷やすよう案内しています。
ぬれタオルを身体に当てて風を送る方法も有効です。
熱中症が疑われる症状
次のような症状が見られた場合は、熱中症の可能性があります。
・めまいや立ちくらみ
・大量の汗
・筋肉痛やこむら返り
・頭痛
・吐き気
・強いだるさ
・まっすぐ歩けない
・呼びかけへの反応が鈍い
・意味の分からないことを話す
・意識がない
症状が軽いように見えても、急激に悪化することがあります。
熱中症が疑われたときの応急処置
熱中症が疑われる人を見つけたら、まずエアコンの効いた室内や風通しのよい日陰など
、涼しい場所へ移動させます。
衣服を緩め、首、わきの下、脚の付け根などを冷やしてください。
本人の意識がはっきりしていて、自分で安全に飲める場合は、水分や経口補水液などを
少しずつ飲んでもらいます。
無理やり水を飲ませると、むせたり、水分が気管に入ったりする危険があります。
次のような場合は、すぐに119番へ通報してください。
・呼びかけに正常に答えない
・言動がおかしい
・意識がない
・自力で水分を飲めない
・身体を冷やしても症状が改善しない
厚生労働省は、自力で水が飲めない場合や意識がない場合には、直ちに救急車を呼ぶ
よう呼びかけています。
夜間の熱中症にも注意
熱中症は日中の屋外だけで起こるものではありません。
避難所や車内、停電した住宅では、夜になっても室温が下がらないことがあります。
寝る前にも水分を取り、可能であれば風通しを確保しましょう。ただし、防犯上の危険
がある場所や、窓ガラスが破損している建物では、安全を最優先にしてください。
車中泊では、エンジンを停止した車内の温度が急上昇することがあります。子どもや
高齢者、ペットを車内に残さないようにしましょう。
避難時に用意したい暑さ対策用品
避難袋には、地震対策用品と一緒に次のものを入れておくと安心です。
✅ 飲料水
✅ 経口補水液やスポーツ飲料
✅ 塩分を補給できる食品
✅ 帽子
✅ タオル
✅ うちわや携帯扇風機
✅ 瞬間冷却材
✅ 保冷剤
✅ 着替え
✅ ウェットティッシュ
✅ 常備薬とお薬手帳
携帯扇風機は便利ですが、気温が非常に高い場所では熱風を浴び続けることがあります。
ぬれタオルなどを併用し、可能な限り涼しい場所へ移動してください。
まとめ|地震と暑さの両方から命を守ろう
大地震の直後は、余震や建物の倒壊、火災、土砂災害などに注意が集中します。
しかし、真夏の避難生活では熱中症も命に関わる重大な危険です。
「水分をこまめに取る」「涼しい場所へ移動する」「首やわきの下、脚の付け根を冷やす」
という基本的な対策を意識しましょう。
高齢者や子どもなど、自分で体調の変化を伝えにくい人には、周囲から積極的に声をかけ
ることが大切です。
呼びかけへの反応がおかしい、自力で水が飲めないといった症状がある場合は、ためら
わずに119番へ通報してください。
地震情報、避難所の開設状況、天気予報などは刻々と変化します。自治体や気象庁などが
発表する最新の防災情報を確認し、安全を最優先に行動してください。
※この記事は防災・熱中症対策の一般的な情報をまとめたものです。個別の症状や持病
がある場合は、医療機関や医療従事者の指示に従ってください。
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