大きなのが来るかも 千葉県東方沖が震源の地震相次ぐ 震度4の揺れも 改めて地震の備えを

 





千葉県東方沖が震源の地震相次ぐ 震度4の揺れも 改めて地震の備えを

  • 2024年02月29日

千葉県東方沖を震源とする地震が相次いでいます。2月27日の夜以降、震度1以上を観測した地震は計15回に上ります。

千葉県東方沖は地震活動が活発な地域です。地震のメカニズムに詳しい専門家は、改めて地震の備えを確認するよう呼びかけています。

(※3月1日午前7時に情報を更新しました)

県北東部で震度4(1日午前5時43分ごろ)

1日午前5時43分ごろ、千葉県と埼玉県で震度4の揺れを観測する地震がありました。

震度4の揺れを観測したのは、千葉県東金市、市原市、山武市、大網白里市、一宮町、白子町、長南町、さいたま市緑区です。

震度3は、千葉県、茨城県、東京23区、神奈川県東部の各地で観測しました。

震源地は千葉県東方沖で、震源の深さは30キロ。地震の規模を示すマグニチュードは5.2と推定されています。

震度4の揺れを観測した県内の7市町によりますと、午前6時半時点で被害の情報は入っておらず、状況を確認中だということです。

大網白里市で震度4(29日午後6時35分ごろ)

29日午後6時35分ごろ、千葉県大網白里市で震度4の揺れを観測する地震がありました。

また、震度3の揺れを千葉市若葉区、茂原市、東金市、市原市、山武市、いすみ市、九十九里町、一宮町、睦沢町、長生村、白子町、長南町で観測しました。

震源地は千葉県東方沖で、震源の深さは20キロ。地震の規模を示すマグニチュードは4.9と推定されています。

29日日中は震度3が3回

29日には、最大で震度3の揺れを観測する地震が3回ありました。

震源地は千葉県東方沖 震源の深さは30キロ
震源地は千葉県東方沖 震源の深さは20キロ
震源地は千葉県東方沖 震源の深さは20キロ

29日朝は震度2が2回

29日午前8時40分すぎには、千葉県で震度2の揺れを観測する地震が2回ありました。

震源地は千葉県東方沖 震源の深さは30キロ
震源地は千葉県東方沖 震源の深さは30キロ

銚子地方気象台によりますと、千葉県東方沖では2月27日の夜から地震活動が続いていて、3月1日午前7時までに震度1以上を観測した地震は、計15回発生しています。

26日~29日午後0時半に起きた地震 気象台資料より
地震活動の経過図(気象台資料より)

12月にも震度2相次ぐ

2023年12月21日から22日にかけても、千葉県東方沖を震源とする地震が相次いで発生しました。

当時、千葉県内では震度2の揺れを4回観測しました。

専門家「備えの確認を」

地震のメカニズムに詳しい、東京大学の平田直 名誉教授に、今回の地震活動について聞きました。

上原記者

千葉県東方沖で地震が相次いでいることをどのように受け止めていますか?

平田名誉教授

千葉県東方沖では、今回のようなまとまった地震活動がときどき起きています。例えば、直近では2018年、2014年、2011年の東日本大震災の直後など、過去に複数回起きています。その中で、震度5弱程度の強い揺れになったこともあるんです。

今回はまだちょっとした揺れしか感じてないと思う方がいるかもしれませんが、今後、固定していない家具が倒れたり、棚から物が落ちてくるような強い揺れが起きる可能性があるので、これから1週間ぐらいは十分注意していただきたいと思います。

上原記者

首都直下地震などにつながる可能性はありますか。

平田名誉教授

今回の地震がただちに首都直下地震に結びつくとは考えていませんが、そもそも南関東ではマグニチュード7程度の大地震が30年以内に起きる確率が70%とされ、いつ起きてもおかしくない状況です。

また、フィリピン海プレートが沈み込んでいる関東の南の相模トラフ付近でもマグニチュード8クラスの非常に大きな地震が起きる可能性は高いと考えています。いつ大地震が起きても良いように備える必要はあると考えてます。

上原記者

どういった備えが必要でしょうか。

平田名誉教授

今回のまとまった地震活動のなかでは、強い揺れが起きるおそれがあります。家庭であればきちんと家具を固定したり、お店であれば棚の商品が揺れで落ちないようにしたりするなど、必ず備えをしていただきたいです。

また、大きな地震が起きて、高い津波が起こることも考えられます。津波の危険性が高まったときに、どこにどのような経路で避難するかも、あらかじめ確認してもらえればと思います。

街の人たちは…

 

揺れは気づきませんでしたが、テレビを見ていて地震を知りました。東日本大震災の時も、1週間くらい前から少しずつ地震があったので、思い出しましたし、不安です。

歩いていたので揺れに気づきませんでしたが、能登でも地震がありましたし、大きい地震に結びつかないといいなと思います。

過去には強い揺れも

銚子地方気象台によりますと、千葉県東方沖は地震活動が活発で、過去には強い揺れを観測する地震が発生しています。

2023年5月にはマグニチュード6.2の地震が起き、銚子市と旭市で震度5弱の揺れを観測(映像は震度3を観測した四街道市にある職員の自宅の様子)。

4年前の2020年6月には、マグニチュード6.1の地震があり、旭市で震度5弱の揺れを観測しました。

また、1987年には、マグニチュード6.7の「千葉県東方沖地震」が起きて、倒れたブロック塀の下敷きになるなどして2人の死者が出ました。

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